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 身近な動物由来感染症

パスツレラ症
猫ひっかき病
サルモネラ症
幼虫移行症(回虫)
トキソプラズマ症
狂犬病

パスツレラ症
動物由来感染症で一番多い!要注意!!
犬や猫の口中にふつうに存在する、パスツレラ属菌による感染症です。人に感染しても軽症で済むことが多いですが、傷が深い場合には、骨髄炎になることがあります。
主な感染経路
犬や猫の咬み傷、ひっかき傷によります。
最近の調査では、鼻や口などからの感染も報告されています。

猫ひっかき病
猫の爪や口の中に存在する菌による病気で、猫にひっかかれたり、咬まれた後、数日後に傷の部位や、近くのリンパ節が腫れて、発熱や痛みを伴う病気です。自然治癒することも多いですが、重篤化することもあります。
主な感染経路
保菌猫による咬み傷、ひっかき傷によります。
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サルモネラ症
通常は食品を介して感染し、胃腸炎症状を呈しますが、爬虫類などの動物との接触を通じて感染することもあります。まれに、敗血症、髄膜炎などの重症となり、ひどい場合は死亡することもあります。
主な感染経路
国内外での文献では、カメなどの爬虫類の50〜90%が菌を保有しているとされ、これらの動物を世話した後の手洗いの不手際などにより、経口的に取り込まれ、感染します。

幼虫移行症(回虫)
この病気は、犬回虫や猫回虫が寄生した犬や猫の糞便に含まれる回虫卵を、人が経口で接種することで発症します。人の体内で孵化した幼虫が体内を移動した場合「幼虫移行症」と呼ばれる状態となり、この幼虫が眼に入りこむと失明の原因になったり、また、脳などに入ることで、最悪の場合には突然死の原因にもなります。
主な感染経路
回虫卵の経口接種によることから、公園の砂場(野良猫が糞をします)や糞便の取扱いには注意が必要です。
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トキソプラズマ症
トキソプラズマはとても小さい寄生虫で、猫の糞便から感染する可能性が高い寄生虫です。特に子猫の糞便の取扱い方に気を付ける必要があるとされています。健康な人では、軽い症状で済む場合が多いですが、妊娠している方が感染した場合、胎児に重篤な影響が出る可能性があります。
主な感染経路
猫(主に子猫)の糞便等から経口的に取り込まれ感染します。

狂犬病
狂犬病は、発症するとほぼ100%が亡くなる、大変危険な病気です。人を含めたすべての哺乳類が感染し、過去には国内でも広く蔓延していました。日本では1957年以降、国内の動物での発生はありませんが、近年、海外で犬に咬まれて感染した方が、帰国後に発症して死亡した例が確認されています。世界の殆んどの地域で発生しており、狂犬病の死者は年間3〜5万人といわれています。特にアジアとアフリカで多く発生しています。
主な感染経路
狂犬病を発症した動物(主に犬)に咬まれ、唾液中のウィルスに感染することによります。


他にも多くの動物由来感染症があります。詳細につきましては、下記をご参照ください。

  厚生労働省ホームページ「動物由来感染症を知っていますか」
 
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